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(2014-8-28)

執着。

熊の山を注意深く調べていれば、必ず熊剥ぎされた木が見つかります。
猪と日本鹿のいない村上の山中で皮を剥がされた木があれば、それを出来るのは熊しかいません。
そしてそうした木を何本か見ていると、どうした訳か熊がとても執着心を持って剥いだものが見つかります。 写真の杉がそうでした。 一生懸命剥がされ、細かい傷が着いていました。
陸上哺乳類では、人間以外で猿と犬の中間で知能が高いと云われる熊ですから、嗜好や行動の個体差が激しいので、確かに人間のように何かに執着する1頭がいても不思議はありません。 しかし…
全く人の気配の無い、熊のいる山ではこんな写真を1枚撮るのも少なからぬ緊迫感があります(この1本が林道から少し山に入った斜面にあった事もあり)。
しかし、いつ遭えるのか。
何処かから見られているのだろうな…と感じながら、長い林道から俗界に出ました。




(2014-8-28)

地図に無い林道を奥へ、奥へ。

村上市内でズワイガニや村上野菜を入手して、真っ直ぐ新潟市内へ帰るつもりでしたが何かに誘われるように山裾へ。
昨日短時間入っていたエリアの裏側に当たります。
山裾の、落ち着いた品のある小さな集落を抜け、呼ばれるように地図にもナビにも無い林道…道幅にクモの糸が張って、フロントガラスに貼り付く程通られていない林道を奥へ奥へと、ゆっくり走りました(幅も狭く、道もガタガタの為)。
今年、この場所での目撃情報はありませんが、この山の裏側での出没実績、人身事故実績、捕獲実績から考えて、この林道で熊達がいつ出て来ても全くおかしくありません。
上まで濃く樹が生い茂った林道の過半数の行程が薄暗く、初めての事もあり軽装で調べる気に全くなりません。
モミジイチゴの葉や、これから盛りになる栗の木が多くありました。
間違い無く採食の場にもなっている事でしょう。
高さは稼がないものの、かなり奥まで延びた林道の幾つかで、皮を剥がれた杉を見つけました。




(2014-8-27)

1週間ありがとうございました!

熊追いの為、登山道で記されていない踏み道を進んでいると、国土地理院25000/1標準地図を見ていても100%の自信を持って「自分は今ここにいる」と断定出来ない不安があります。
これでは浅い山をもってしても「遭難」の不安な可能性があるので、コンパスと地図を使えるようになり、自分の現在位置を同定出来る必要を感じ、その練習を兼ねて山に入りました。GPSロケイターがあれば、こうした技術は不要かもしれませんが、まずはアナログ技術で出来るようになっていた方が実力がつきますので。 踏み道に入ってすぐに、森の中の小さな沢を挟み、8m離れた樹の枝からオオタカが僕を睨んでいるのに気付きました。目に鮮やかな真っ黄色の脚が力強く枝を掴み、黄色い眼が僕を睨みます。
数秒見つめあい、(写真を撮れるか…)と思い、僕が静止から動いた瞬間に枝を飛び立ち、木々の間を飛び去ってしまいました。猛禽は本当に感覚が鋭い。
真っ先にオオタカと遭えたのは運が良いですが、今日の村上は冷えた風が強く小雨がすぐに降る予報です。 長い時間はいられません。 いつもより早足で小ピークに向かいました。
今週も沢山ありがとうございました!
金曜日にオープン致します、また宜しくお願い致します!