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(2016-11-30)

刺して登って、削って下りて。

今日の定休日はエクストレイルの納車6ヶ月点検と冬タイヤ交換を、村上市の日産さんにて予定していました。
最低でも1時間30分は掛かるそうなので、代車に「デイズ・ルークス」をお借りしたので、多分今冬最後の訪問になるであろう「奥三面」に向かいました。朝日連峰登山道の途中のブナ林に入り、冬眠前の荒食い中の熊に出遭うスリルを満喫しながら独り森の中でカップラーメンを食べようと期待していました。が!、奥三面までの山道は「通行止め」!
冬季通行止めの為か昨夜半の降雨で崖崩れがあったのかは不明ですが、とにかく三面ダムで通行止め…ガックリ
気を取り直し「三面ダム」に向かい、ダムサイト上から見える斜面に熊がいないか双眼鏡で探しました。
これで帰るにゃ時間はあるし物足りないので、「朝日縄文の里」に駐車し、鷲が巣山登山道を適当に(前の岳までの途中の避難小屋まで登ろう)…と登り始めました。
11月7日に奥三面の藪山をガンガン登っていたので、久しぶりの登山道のある山は楽勝だな…と思っていたら、もうすぐに息が切れて切れて苦しい、脚は切れないのに息はすぐに切れる…(こんなはずは無え…ゼエゼエゼエゼエ!!!)。情けない、恥ずかしい、そして僕らしい涙。間もなく薄ら寒気もし始め、(こりゃ風邪っぽいのかも…早めに降りて日産に帰ろう)と思っていたのに、上から80歳程の翁が紅潮し苦しげにもゆっくり確かに下山してくるではありませんか!
こんにちは−!と礼儀正しく挨拶し「どちらまで?あぁ、やはり前岳まで。それは大変でしたね、お気をつけてえ!」なんてお話ししたもんだから、止めときゃいいのに(あんな御老公でも上まで行ってるんだから、俺ももう少し登らにゃかっこ悪いだろう)なんてまたヒイヒイ息切らして登ってしまいました。混生林を過ぎ、ブナ林帯に入りました。形の良いブナを見つけ見つけ調べると、熊の爪痕が見つけられます。
余り知られていませんが、熊が木を登る時はあの鋭い爪をしっかりと木肌に刺して、強力で硬く鋭い爪をピッケルのようにしてぐいぐい登り(写真)、ブナの実等を得ます。そして降りる時はその爪を木肌に立てて削りながら「ズズズズーッ」と降ります(または登った枝が熊の重さでバッキリ折れて落下する)。そうした爪痕を見つけながら、このブナと熊の様子を想像するのが僕はたまらなく好きです。
前岳までの尾根上に出ると、左側が北斜面、右側が南斜面になり尾根風が出始めました。途端に風の中に生臭い獣の匂いを嗅ぎ取れたので(ム…近くにいるぞ)と警戒モードを取ります。と言ってもどうした訳か今日は本当に疲れるので、情けないですが避難小屋前で下山始めました。
帰路の三面川本流では枝に留まる美しいヤマセミのつがいにも間近に会えて、まあまあの山歩きになりました。
日産に帰ると朝日村出身の工場長が待っていて、いつも僕の奥三面山行を興味深く聞いてくれるので「今日はどうでしたか」とお話しになりました。工場長曰く、最近朝日の中原と云う集落付近で軽自動車と熊が正面衝突し、軽は前面が大破し走れなくなったのに、熊はピンピンして逃走。しかもその熊は小学校近くの放置されてる杉木立の中を子熊2頭と共にねぐらにしており、かつ他にも違う熊がいるという暗澹たる状況でした。
その騒動の最中に地域のマラソン大会があり、参加者は全員足首に小さな熊鈴を付けて走ったとの事。
その後、杉木立にて猟友会が追い立て狩りをして、そこで1度に2頭も駆除したそうです。
奥三面も既に閉村から32年。つまり奥山での熊狩りが絶えれば、熊の棲息域は下流へ下界へと広がります。
新潟に限らず、人口減少と高齢化が共に爆発的速度で進行中の日本では、熊だろうと猿だろうとカモシカだろうと鹿だろうと猪だろうとアライグマだろうと、獣害に怯えるまま敗北するのは必然です。流行りの女性ハンターが増えても焼け石に水。日本の多くのハンターはアメリカヨーロッパのハンターと違い、組織猟は出来ても機動力と機会に富める単独又は2〜3人で山中で執拗に熊を追うと云うのは出来ないので、熊は減る事は無いでしょう(追記すれば、警察管轄の猟銃所持規制及び、環境省管轄の極めて非効率な猟期設定も現在の獣害対策に真っ向からマイナスですが、市民の安全を考慮すると当然の一面もあります)。
引き金を引くのと、登山道も無い奥山を遭難せずに自在に泳ぐのは全く別のもの。これを同時に出来るのはマタギだけ…
そんな与太ごとを考えながら、坂町に帰りました。
さて、今週もありがとうございました!
木曜日からまたよろしくお願い致します!




(2016-11-29)

バイクスカフェの冬

丸太切り、薪割り、薪積み、薪割り運び。
とうとう寒い冬が来てしまいましたね。
時間見つけて薪割りを欠かせない冬が来てしまいました。 




(2016-11-28)

Christmasが近づいて。

温かく揺れる薪ストーブの炎、
クリスマスツリーやデコレーションにギフト。
今冬はホワイトChristmasかも!
この週末もありがとうございました!
また月曜日もよろしくお願い致します!