bikescafe.jp

(2010-9-29)

醤油、本みりん、朝日山。

今週も1週間、大変ありがとうございました。
手作業による一つ一つの作業と時間を経て、イクラの醤油漬けが出来て行きます。 醤油、本みりん、朝日山の3液だけをきれいにした鮭ハラコに注いで寝かせて。
上手く出来てるかどんなものか…を試すために少しだけティー・スプーンで掬って試食します。
(美味い、やっぱりイクラは美味い…)。
こんなのを今年の岩室のコシヒカリ新米(バイクスの米、切り替わりました。)の熱々のご飯にドサドサ掛けて食べれたら極致、幸せ極致。 でも出来ない、これはお客様用…。
9月もありがとうございました、金曜日からオープン致します。また10月も宜しくお願い致します!




(2010-9-28)

手作業。

魚介の仕込みの中でも、イクラほど「手」だけで仕込んでいく魚介は珍しいんじゃないか…と思います。
朝から腰を屈めて細かい作業に集中して、鮭の腹子を鮮やかな透明感を持つイクラに作り替えます。




(2010-9-28)

あの真っ赤な旨いやつ。

北海道から南下し、秋田、山形、新潟ものと漁場を替わりつつ上がる鮭ハラコがバイクスに入荷が始まると、 (いよいよ秋だなぁ)と感じ始めます。
今日、とても立派なハラコが来ました。明日この鮭ハラコを「イクラの醤油漬け」に作ります。中3日漬けます。じきに始める「自家製イクラと鮭ホグシのバター醤油パスタ」に使うからです。
イクラは僕は大好きな魚介類TOP1です。自分で作っても高価なものに変わりなく、かつ時期の短い貴重品ですから滅多に食べれませんから…。
でも自分のイクラを鮭ホグシと合わせ、熱い白飯に(ご飯が見えなくなる量で)タップリ載せて刻み海苔をかけ、寄り目になりながら頬張るイクラ丼ほど旨い魚介が他にあるでしょうか…。祖母が存命してた時、10月から11月になるとよくそんなイクラ丼を作って、祖母のいるケア・マンションに持って行きました。
目黒で生まれ育ち、老後を熱海(やはりケア・マンション)で暮らして晩年を新潟で過ごした本物の江戸っ子だった祖母は、新潟のケア・マンションの食事の味付けが「薄くて薄くてねぇ…」食欲が湧かないの…と溢していました。熱海での味付けが美味しかったから尚更でした。
僕のイクラ丼は醤油もガツンと効かすので、それを持って行くと、美味しい美味しい…と喜んでくれたものです。
人生は短い。滅多に食べれない美味しいものが食べれるチャンスに、塩分がどうのカロリーがどうので食べないなんて勿体ないわ…と言って、沢山食べた時は必ずウォーキングや散歩をしてそれを消費したり、私はもう十分長生きしたわね…と言い、最期まで英会話を学んでいた祖母は実にクールな女性でした。

イクラの季節の、忘れ得ぬ思い出です。