bikescafe.jp

(2007-5-31)

雨降ってオレガノの森。

昨夜からの小雨続き。オレガノが急速に丈を伸ばしています。オレガノは本当に万能なハーブ。なおかつ風雨に強い(これはローズマリーも一緒)。そこがバジルと大きな違いです。パスタというとバジルばかりですが、葉っぱを摘まんであげればバジルに負けない美味さと使い勝手の良さがあり、僕の好きなハーブです。今朝はローズマリーと一緒にトマトソースに投入、煮込みました。角田山が霧の中から徐々に姿を現し始めました。
涼しい快適な朝、でも、気温の激しい差に御注意くださいネ。




(2007-5-31)

海辺のカフェにて(

巻役場に書類仕事で行ったりしてたらもう昼過ぎ。早く西新潟の川チャン邸に到着しないと遅刻です。だからといって、アクセル踏み込んだりはしません。遅れたって数分(ちゃんと間に合いましたが)、大人らしい良い運転マナーで行きましょう。それにしてもまだまだ結構いる、携帯電話ドライバーやウィンカー点けないで曲がるドライバー。(子供ハネテからじゃ遅いゾ…)と思いつつ、邸に到着。モータージャーナリスト清水和夫氏の書くように、現代日本人の運転レベルはかなり低下してるのかも(車の高性能化と反比例して)。ゆっくりしとけば間違いありません、自分から気をつけようっと。
今日は趣向を変えて小針浜のポセイドンでお茶しながらの打ち合わせ。新潟に来た最初の年からこの海辺のカフェにたまに寄りますから、もう9年近くたまに来るところ。でも全然たまなので、マスターさんと仲良かったりはしない。でもこのカフェで初めて、イルカがあそこにいますよ…とマスターに教えたのが僕だったので(マスターは血相変えてデジカメを取り出して撮影始めたのを記憶してます)、一応(あ、アンタか…)というお顔をされます(コチラのマスターは結構無表情で言葉少ないのです)。「今年は来ましたか?」と尋ねると、少し嬉しそうに「3月2日に見えましたよ、あの写真がそうです。」と壁に飾られた伸ばされた一枚を指されました。イルカの背というのは水面の波模様に紛れるので、普通の方だと注意深く(イルカがいるはずだ…)と信じて見ないと見付かりにくいものです。だから意外と近くにいても気付かない人が多いのです。新潟のスキー場に行くと本当に顕著。すぐ脇に日本猿の群れやカ
モシカがコチラを見てても、気付かずリフトに乗る若者が99%。僕くらい山で野生動物の持つ丸みを森の中で見分ける経験のある人は少ないのです。新潟の野生は濃い(だから多くの猛禽類がいます)、それも新潟に暮らす魅力の一つです、若い人みんな万代とか古町目指しちゃうけど。野生動物発見、アドレナリン出ます。連れてって見せてあげられた友人みんなそうです。(アー!アー!凄ーい!!)と興奮します。冬の雪山で子猿をある子に見せた時、その子は涙ぐみました。そりゃそうだ。人間はすぐ小さな事でくよくよしますが、片手に乗るくらい小さな子猿達は生き抜くのも大変な厳寒の嵐の雪山でなんとか生き抜こうとしてるのです。そしてたまに湖に落ちたりして命も失う。あの光景は「生きる」という事に対して、何か感じさせる力があります。そんな僕もまだ熊と狼は見てません。狼はともかく熊には会いたーい!山に行かなきゃ会えませんが…。
川チャンはマンゴジュース、僕はコーヒー。場所変えると話が進んで良いですね。
帰宅して明日の準備。1日だけの休みはあっという間です。パン焼き準備しました。また明日から宜しくお願いします、おやすみなさい…。




(2007-5-30)

短気は損気。

料理人は短気な人種なのか、はたまた人間は料理をしてる時は短気なのかは分からないのですが、僕の知る限り料理人はえてして短気で仕事してると思います。仕事を離れれば皆さんそれぞれ性格が違うのですが、料理中はやはり短気に見えるようです(当人以外から)。僕の経験上これには理由があります。やはり料理は火を使うもので、火加減は全てを良くもし台無しにもしてしまうのでついピリピリとなってしまう。また、お客様のオーダーに対して作り直し等無い方が良いに決まってますから、チャンスは一度という事でピリピリする等。やはり料理は生物ゆえの一瞬の注意が必要です。逆に仕事中、「いいんだよー、いいんだよー(笑)。」って性格がいつもの人の料理が美味いか…。多分逆でしょう。
今日はオープンからクローズまで、週末と変わらないペースでしたので、疲れ切り、ピリピリしてたんです。がんがんワインやビールの出たディナーのお客様の最後のパスタを作った時です。パスタを茹で鍋に投入したワタシ、近くにいた沼チャンに「9分でタイマー入れて。」と頼みました。そうしたら彼女は0分にリセットされてたタイマーを一秒ずつ9に近付け始めました。ミニッツのMボタンを押せば、9回で済むのですが一秒ずつだとパスタが茹で上がっちまいます。疲れてた僕は「オイオイ、何やってんの!ここ押せば良いんだろう。」と言ってしまいました(ゴメンね沼チャン。)。一つはもう何年バイクスにいるのよ、という思いも有ったのですが、どちらにしても疲れてる時や忙しい時こそ悠々とすべきなのです、笑顔を取り戻すべきなのです。こういう予兆はランチ以後に有ったのです。なんて事か、今日は大切に焼いたチーKを…。40VEGで不足した各種野菜の仕込みを薫サンに任せて、その後ろで僕はチーKを作
っていました。2層目のクリームチーズが焼き上がり、いざオーブンから出す瞬間、その悲劇は訪れました。すぐ後ろに薫サンがいて狭かったのは分かってるのに、僕はオーブンのドアを最後まで開けずにチーKの下のパイ皿を持ちました。そうした中途半端な姿勢と指先のおぼつかなさの代償に、手間かけたチーKを見事にオーブンの中にひっくり返し落としをしてしまったのであります上官。(パイ型にくっついててくれないかな!?)との甘い期待は夢おぼろ、熱いオーブンの底板に制作途中のチーKは壊れて散らかってしまっていました。僕は「ウアァーッ!アァーッ!!」と哀しい慟哭を上げました。一度クローズしたのでお客様はいませんが、みんな可哀想な目で僕の慌ててチーKを集める後ろ姿を見ています。もちろん最初から作り直し焼き直し。もったいない事をしました、時間も無駄して。短気…というか慌てずに仕事をしていれば良かったのです。やっぱり総じて短気は損気です、余裕のある人間になりたい…。
反省しながら今日が明日に変わろうとしています。今日も全てのお客様皆様に感謝を述べて…ティー、エイチ、エー、エヌ、ケー、ワイ、オー、ユー。
松野尾一週間、ありがとうございました、おやすみなさい!