月が沈めば。
今日も本当にありがとうございました。秋の星空は1年で最も暗く、星が見にくいとされている。 なるほど、確かに夏の真夜中のさんざめくような星空や、春の穏やかな夜中にきれいに輝く星の空とは違う。 でも、低気圧に始終覆われる北日本の冬の夜よりもまだまだ星は見易い。 それに雪国の真冬の夜は晴れたとしても厳寒だ。
晴れの夜空もあるが、屋外では寒過ぎて30分も眺めていられない。
だから、秋の星空で充分ありがたい。
南西の空を明るくする半月が、角田山の峰の下へ刻一刻と沈んで行く。
沈み切ると、天の川や全ての星が輝きを増す。
先程まで見え難かったアンドロメダ大銀河も見易くなった。(僕の為に流れてくれた…)と信じてしまうような長い白銀の流星が、ゆっくりとカシオペア座の右に沿って流れた。 白鳥座も佐潟の上に定位した。プレアデスの7つの宝石も輝かしい。オリオンは勿論、その中のオリオン大星雲は今夜もガスを噴いている。1500光年の先、あれがM42だ。アンドロメダ大銀河までの230万光年がいかに遥かなのか分かる。 もしこのまま晴れ続けてくれたならハレー彗星の落とし物、21日のオリオン座流星群も月齢16日の満月の暦だが、晴天なら何個か見る事が出来そうだ。秋冬に新潟で見れる流星群は、例年間違いなくこれが最後のチャンスで貴重だ。
「夜のしじまの なんと饒舌なことでしょう…」と、故・城 達也さんは言った。
本当だなぁ。睡眠不足は続く…。